| 事故類型 | 感電 |
|---|---|
| 職種 | 電気工 |
| 傷病名(症状) | 外貌醜状、左手示指欠損、電撃傷、火傷 |
| 相談時の状況 | 治療中 |
| 年代 | 40代 |
| 勤務形態 | 正社員 |
| 被災した状況 | 被災者は、工場内で電気設備の点検業務を行っていた。停電させておくべき設備が停電されないままになっており、被災者は点検をしようと設備に触れ、被災した。 |
| ご相談者 | ご本人 |
相談内容
勤務中に感電事故に遭い、もうすぐ症状固定となる段階でお問合せいただきました。勤務先等への損害賠償を交渉してくれる弁護士を探している、とのことでご面談となりました。
弁護士からのアドバイス
(1)後遺障害等級
被災者は、いわゆる高圧電流が流れている設備に触れて感電し、電撃傷を負いました。電撃傷とは、感電によるやけどのような症状です。この事故により、手指の切断や可動域制限、皮膚移植が必要なほど広範囲にわたるヤケドなどの怪我を負いました。
日々の生活でお困りのことや将来への不安なども伺いましたので、ご家族や今後の生活のためにも、しっかりと後遺障害の認定を受けるため必要な検査などをアドバイスいたしました。


(2)損害賠償請求
1.逸失利益
後遺障害により、今後の労働能力は大幅に減少してしまいました。そのため、将来の生活への補償を受けたい、とのことでした。
労災保険からは、認定された後遺障害等級に応じて、障害補償給付などの補償を受けることができます。しかし、残念ながら、労災保険による補償では十分でないことが多いです。そのため、労災保険で補償されない部分について、勤務先等に請求する流れをご説明いたしました。
また、勤務先等に請求するにあたり、後遺障害等級が請求額に大きく影響するため、まずは後遺障害に見合った等級の認定を受けることが重要であるとご説明しました。
2.過失相殺
「過失割合」や「過失相殺」というのは、交通事故ではよく聞く言葉ですが、労災事故でも過失割合が重要になります。本件事故の状況や様子などを詳しく伺い、過失相殺についてご説明しました。
この記事の監修弁護士

弁護士法人シーライト
弁護士 澁谷 大
神奈川県弁護士会所属。労働災害や交通事故の相談実績多数。適正な後遺障害等級認定ができるよう、的確でわかりやすい説明に定評がある。人身損害被害の救済のために、日々努力している。

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